千葉県船橋市と北海道釧路市を拠点に、倉庫業と製氷業を展開するニュー浜屋冷蔵株式会社(以下、ニュー浜屋冷蔵)。同社は、入出庫在庫管理システム「ORBIS-Ⅵ 冷蔵倉庫」を採用することで、導入コストを抑えながら、在庫管理の効率化を実現しています。品質重視の冷却方式と優れた立地条件を生かし、同業者からも再保管先として絶大な信頼を集める同社の成功事例を通じて、この優れた在庫管理システムの導入背景と長期的な成果をご紹介します。
ニュー浜屋冷蔵株式会社
冷蔵・冷凍倉庫向け入出庫在庫管理システム 導入事例 ニュー浜屋冷蔵様
この事例資料をダウンロードニュー浜屋冷蔵では、既存システムのOSや開発言語のサポート終了に伴い、新たな在庫管理システムの導入検討を必要としていました。そこで、複数の企業に提案を依頼しましたが、冷凍冷蔵倉庫業特有の業務知識を備えた企業は少なく、多くの提案が要求事項以外への配慮に欠けていると感じられました。また、当時の同社担当者は、システム構築プロジェクトの経験が乏しく、業務知識も不十分な状況でした。このため、業務に精通し、精密なヒヤリングを通じてシステム導入を主導できるパートナー企業の選定が急務となっていました。
「ORBIS-Ⅵ 冷蔵倉庫」を選定した最大の理由は、その優れたコストパフォーマンスにありました。「一から自社向けにスクラッチで開発すると、とんでもない費用がかかります。導入後も段階的にカスタマイズが必要と私自身考えていたため、導入時点では費用を抑えられるパッケージを選択したいと考えていました」と、ニュー浜屋冷蔵 取締役社長 新田氏は語ります。実際に、このシステムを選定することで、初期導入費用を削減し、その分を業務に合わせた機能拡張への投資に充てることができました。さらに、このパッケージは在庫管理システムでは希少な、冷凍冷蔵倉庫の業務を包括的に網羅した機能を備えています。長年、冷凍冷蔵倉庫向けシステムを提供しているNSWの存在も選定の決め手となりました。NSWはこの業界の業務への理解があり、同社の個別要件に対する柔軟なカスタマイズ対応が可能で、ニュー浜屋冷蔵にとって信頼できるパートナーとなりました。 NSWの専門知識と充実したサポート体制は、ニュー浜屋冷蔵の業務効率化を支える重要な基盤となっています。
「以前のシステムでは、産地型の釧路冷蔵庫をメインに構築したため、そのままでは消費地型の船橋冷蔵庫では十分に機能していなかった」と、新田氏は振り返ります。釧路では、輸出先や供給元が明確である一方、船橋はさまざまな顧客ニーズに応える柔軟性が求められます。このため、地域ごとの特性に対応したシステム設計が必要でした。NSWは、各拠点の運用を綿密に調査し、適切な標準機能を選定するとともに、個別のカスタマイズを実施、各拠点のニーズに最適化したシステムを構築しました。たとえば、「ORBIS-Ⅵ 冷蔵倉庫」の最低保管料機能を釧路で活用することで、基準保管量を下回る場合でも安定した保管料を確保できるようになりました。収益を最大化し、拠点の経営を安定させるための重要な要素となっています。
在庫管理システムで在庫数が一目でわかるのは当然ですが、「ORBIS-Ⅵ 冷蔵倉庫」はさらに多くの価値を提供します。今回の取材で、パレット残数を瞬時に確認できる機能が役に立ったエピソードが紹介されました。「パレットがこちらに何枚残っていますよ、と荷主に回答したところ、どうしてそんなことがわかるのか、と驚かれたこともありました」と新田氏は語ります。この機能により、
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